「赤髪のカラーの色持ちはどれくらい持つの?」
「赤系のカラーにしてたけど、色落ちしてしまったからその後はどうすればいいの?」
そういった疑問に、美容師歴15年以上の私「にっしゃん」が解決策も含めて詳しく解説していきます!
赤髪は鮮やかで個性的なヘアカラーとして人気ですが、その色落ちに悩む方も多いです。
結論から言うと赤髪の色持ちは
ブリーチありだと、1~2週間
ブリーチなしだと、3~6週間
ほどです。
特に色落ちするとオレンジやくすんだ色に変化し、やりたい髪色のイメージと大きく異なってきます。
そんな赤髪の「なぜオレンジになってしまうのか?」「赤紙にした後のカラーやお手入れはどうしたらいいのか?」などを、美容師の視点から解説します!
より長くキレイな色を保つポイントなども詳しくご紹介しているので、ぜひご参考にしてください!
この記事では
- 赤髪がなぜオレンジ色に汚く色落ちしてしまうのか?
- 赤髪の色が抜けやすい原因
- 赤髪の色持ち期間
- 赤髪を持たせるためのヘアケア方法
- 赤紙の色落ち後のカラー方法
を詳しく解説していきます!
今までずっと赤髪を続けているって人や、これから赤紙に挑戦しようかなーという人は、参考にしてみて下さいね!!
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赤髪の色落ちはなぜ汚くなるの?美容師が解説
赤系のカラーは個性的でキレイなカラーなのですが、色持ちや色落ちに関する問題が比較的多いです。
特に赤髪が色落ちすると、少しキラッとした不自然なオレンジや茶色に変化することがあり、これが「汚く」見える原因となります。
色が抜けた時に着たなく見えてしまう原因として、赤系の染料の特徴や髪の状態に関係しています。
また、ブリーチなどによるダメージや繰り返しのカラーのダメージが進行していると、毛髪表面にボコボコと穴ぼこが開いている状態になってしまいます。
そうなると、色落ちが余計に不均一になりやすく、色が抜けやすくなってしまい「汚い」色落ちに繋がってしまいます。
赤髪が色落ちでオレンジ色になる原因
赤髪をするとなぜか色が抜けてきたら「オレンジ色」になってしまうの…
赤髪が色落ちするとオレンジ色や黄味がかった色合いになることが多い理由は、
- 「カラーの赤い染料」
- 「ベースのもともとの髪色」
が関わってきます。
もともとの髪色が明るくて黄味がかっている場合、染めたては赤の染料が勝ってキレイな赤髪に染まります。
そこから徐々に色が抜けてしまうと、赤が薄くなりベースの髪色の黄色が強く出てくるようになります。
そうなると
「赤」×「黄色」
でオレンジにの髪色になってしまいます。
上記の事を踏まえると、オレンジに色が抜けてしまいやすい人の特徴は
・もともと明るい髪の毛
・赤髪に染める前の状態が黄色っぽく色が抜けている
という人は、色が抜けるとオレンジ色に抜けてきます!
次の項目では、抜けてしまいやすい赤色の色素の「抜ける原因」を解説していきますね!
赤髪の色が抜けてしまう主な原因
髪を赤系の色に染めた場合、キレイで鮮やかな色を長く保つためには適切なケアが必要です!
しかし、さまざまな要因によって赤髪の色は徐々に抜けてしまうことがあります。
- シャンプーによる色落ち
- 紫外線のダメージ
- 濡れたまま放置する
染料の種類や髪質による個人差もありますが、赤髪のようなの暖色系のカラーの抜けやすい原因を知ることで、その後の対処法を考えることができます。
シャンプーによる色落ち
シャンプーは髪や頭皮を清潔に保つために欠かせないアイテムですが、頻繁なシャンプーやアイテムの選び方によっては髪色が落ちてしまう原因になります。
特に赤髪は色素分子が小さいため、水や洗浄成分に溶け出しやすくなっています。
そのため、シャンプーする度に色が抜け出て行ってしまいます。
そして、市販のシャンプーには強力な洗浄剤が含まれていることがあり、これが染料にダメージを与え、色落ちを早める要因になることがあります。
長く赤系のカラーを楽しむのであれば、カラー専用シャンプーや色落ち防止効果を持つ製品を使用することで、赤髪の退色を抑えることが可能です。
>>>カラー後にオススメな色落ちが抜群に良くなる炭酸シャンプーは「【ミルボン】クロナ クレンジングスパシャンプー スミ徹底検証レビュー!10日使うだけで色持ち爆上がり!」で解説・紹介しています!
紫外線のダメージ
紫外線による影響も、赤髪の色が抜ける原因の一つです。
紫外線によって髪の毛がダメージを受けてしまうと、髪表面のキューティクルが剥がれ落ちてしまいます。
そうなってしまうと、髪の毛を洗った時に毛髪内部にカラーの染料を留めておく「フタ」が無くなってしまうため、カラーの色素が流出していってしまいます。
また、紫外線でも寒色系ほどではないですが、色素が分解されてしまうためその影響でも色褪せてしまう原因になります。
そのため、外出時には帽子をかぶる、UVカットスプレーを使用するなどの紫外線対策が必要です。
日常的に紫外線ダメージから髪を守る習慣をつけることで、色持ちを良くすることができます!
濡れたまま放置する
髪が濡れた状態で長時間放置することも、赤髪の色落ちを促進してしまう原因です。
濡れた髪はキューティクルが開いた状態になっており、染料が外に流れ出しやすい状態になります。
暖色系の色素は、他の色素にくべて粒子が細かいため、それらの影響をかなり強く受けてしまいます。
そのため、シャンプー後やプールから上がった後などは、髪を速やかにタオルドライし、ドライヤーを使って完全に乾かすことがとても大切です。
また、濡れた髪で寝ることも摩擦によるダメージを増加させるため、避けたほうがいいです。
赤髪が抜けてしまうのは、主にこれらの原因!
特に濡れたまま放置するのは、意識次第で避けられるので気を付けてくださいね!!
赤髪の色が持つ期間はどれくらい?ブリーチの有無で変わる
赤髪の色が保たれる期間は、髪質や染め方、ケア方法によって大きく異なります。
そして大きな要素としてブリーチの有無が影響します。
ブリーチをした明るい髪色は色が入りやすい反面、染料が抜けやすい性質を持っているため、色の持続期間が短くなりやすいです。
ブリーチをした場合としていない場合での、赤髪の色持ちの期間について詳しく説明していきます。
赤髪のブリーチがある場合の期間
ブリーチをして赤髪に染めた場合の色持ちは約1~2週間です。
ブリーチは髪の内部を脱色する激薬なので、髪表面と内部の両方にダメージマックスまでいってしまいます。
そうなると、その後に入れるカラーの定着力が弱まってしまいます。
ブリーチでダメージを受けた髪は水分保持力も低下しているため、シャンプー時に色素が流れやすくなっています。
そのため、カラーシャンプーやカラートリートメントの活用、シャンプー時に低温のぬるま湯を使用することで色持ちをできるだけ延ばす努力が必要です。
赤髪のブリーチのない場合の期間
ブリーチをせずに赤髪に染めた場合、色持ちは比較的長く続く傾向があり、色持ちは2~3週間程度。
ただし、髪の健康状態や使用するカラー剤の「質」によって個人差があります。
ブリーチなしの場合は髪の内部メラニンが残っているため、色素が抜ける際にも急激な変化ではなく自然な色の変化で徐々に抜けていきます。
それでも、長時間直射日光を浴びたり、洗浄力の強いシャンプーを使用したりすると色落ちが早まるため、カラー専用のシャンプーやUV対策など、日々のケアが重要です!
・ブリーチをした場合
彩度 > 色持ち
・ブリーチをしてない場合
彩度 < 色持ち
になります!
「色をしっかりと出したいのか」、「色持ちを良くしたいのか」のどちらを優先するかで決めるのも一つの方法です!
赤髪の色落ち後はどんな色?
赤髪が色落ちすると、多くの場合は髪のベースとなる黄色やオレンジが目立つようになります。
これは先述の通り、赤の色素が落ちた後には残りの暖色系の色素が表に出るためです。
特にブリーチをしていた髪の場合は、黄色味が強く出るので残りの暖色系の染料と合わさってオレンジ色になります。
一方で、ブリーチをしていない場合は、赤味がかったオレンジブラウンに変化していきます
このような色落ちを考えて、次の項目で紹介する赤髪の色持ちをよくする日々のヘアケア方法を参考にしてください!
赤髪の色持ちを良くする日々のヘアケア
赤髪の色を長持ちさせるには、日々のケアが非常に重要です。
色落ちしやすい赤系だからこそ、適切な染め方だけでなくヘアケアの工夫が欠かせません。
赤髪のヘアカラーで気を付けたいヘアケアのポイントは、7つ!
- 高発色なカラー剤を使って染める
- 定期的に赤髪で染める
- 紫外線ダメー人の対策方法
- カラーシャンプーを使う
- カラー用のシャンプートリートメントを使う
- シャンプーはぬるま湯で洗う
- 髪の毛が濡れたらすぐに乾かす
以下では、日々行うべき具体的なケア方法について詳しく解説していきます!
高発色なカラー剤を使って染める
赤髪を長持ちさせたい場合には、最初に使うカラー剤選びが重要なポイントです。
通常のカラー剤よりも色の発色が良い「高発色」なカラー剤を使用することで、通常のカラー剤よりも定着力が高まり、色持ちが良くなりやすいです。
例えば
- イルミナカラー
- N.ルフレカラー
- エドルカラー
などです。
これらのカラー剤は、基本的に美容室専用なので担当の信頼できる美容師さんに相談して、自分の髪質に合ったカラー剤を選ぶことも重要です!
定期的に赤髪で染める
赤髪の場合、色落ちは避けられないため、定期的に染め直しを行うことが色持ちを良くするコツです。
一般的には2~4週間ごとに再度染め直すのが理想的です。
まだ前回の染めたカラーの染料が抜けきらないうちに、赤系の染料を上から入れてあげる事によりさらに色の定着がよくなり、色持ちがよくなっていきます。
自宅染めの場合も定期的にカラーをすることで、鮮やかな赤色を保ち続けることが可能です。
ただし、定期的な染め直しは髪へのダメージを増幅させてしまうので、しっかりとしたトリートメントなどでダメージのケアをすることが重要になってきます!
日常で気をつけたい紫外線ダメージと対策
紫外線は、赤髪の色落ちを加速させる原因の一つです。
日中の外出時にはUVケアスプレーや帽子を使用することで、髪への紫外線ダメージを軽減できます。
特に夏場は紫外線量が多いため、外出前に紫外線対策を忘れないようにしましょう!
カラーシャンプー(ピンクシャンプー)を使う
赤髪専用のカラーシャンプーやピンクシャンプーを日常的に使用することで、鮮やかな赤を長持ちさせることができます。
このシャンプーには赤系の染料が含まれ、髪に色素を補給する役割を果たします。
普段のシャンプーで使用する事で、毛髪内部に少しづつカラーの染料を補充する事ができるため、通常のシャンプーよりも色落ちを抑える効果が期待でき、日々のシャンプーとして取り入れると良いでしょう!
カラー用のシャンプートリートメントを使う
通常のシャンプーやトリートメントではなく、ヘアカラー専用やカラー持続効果のある製品を選ぶことで、色持ちをアップさせることが可能です。
カラー用のシャンプートリートメントは髪のダメージを補修しつつ、色素が抜けるのを抑える成分が配合されているものが多いです。
市販のシャンプートリートメントは特に洗浄力が高いので、カラーの褪色の原因になりやすいので気を付けよう!!
シャワーの温度は38度以下で洗う
シャワーの温度が高いと、髪のキューティクルが開きすぎてカラー成分が流れ出てしまいます。
38度以下のぬるめのシャワーで髪を洗うことで、色落ちを軽減することができます。
また、シャンプー後にはしっかり保湿効果のあるトリートメントを使用することで、さらにキューティクルをしっかり閉じることができます!
【重要】髪の毛が濡れたらすぐに乾かす
髪が濡れている状態は、髪の毛が膨潤してキューティクルが開いており、カラー成分が流出しやすい状態になっています。
そのため、髪を洗った後や濡れてしまった場合は、すぐにタオルドライを行い、その後ドライヤーで乾かすことが重要です。
濡れたまま放置すると、色落ちの原因となるだけでなく、髪自体のダメージも進んでしまう可能性があるので注意が必要です!
これを怠ると、本当に色持ちが悪くなってしまいます!!
カラー後は、絶対に濡れたまま置かないようにしましょう!!
>>>髪の毛を早く乾かしたいという人は「髪をすぐ乾かさないと色落ちが早くなる!効果的な乾かし方5step」で解説しているので、参考にしてみて下さい!
赤髪の色落ち後のカラー方法
赤髪が色落ちしてしまった時、次回のカラーやその後どう修正すればいいのか、悩む方も多いでしょう。
色が抜けた状態を活用して再び染め直す方法や、新しいカラーに挑戦する選択肢もあります。
次で詳しく解説する4つの方法を参考に、自分に合った方法を選んでみて下さい!
- 再度、暖色系のカラーで染める方法
- 徐々に別のカラーに変えていく方法
- ブリーチで抜いて別のカラーを入れる方法
- 根元だけ染める方法
再度、暖色系のカラーで染める方
色落ちした赤髪をもう一度暖色系で染め直す方法!
これは、発色を長く維持したい方や同じ赤系カラーを楽しみたい方にぴったりです。
特に色素が抜けてオレンジに変わってしまった場合、まだ内部に少し赤の染料が残留している状態なので、その上に赤系の染料を重ねると更に色味が鮮やかに仕上がります。
まだ毛髪内部に染料が残っている状態で、更にカラーを入れるので、1回目のカラーよりも色持ちが良くなります!!
・赤系の色味を更にキレイに出したい
・赤系の色持ちを良くしたい
という時はこの方法です!
徐々に別のカラーに変えていく方法
色落ちした赤髪を全く違う色に変えたい場合、徐々に別のカラー系統に移行していきましょう。
例えば、赤髪がオレンジ色やブラウンに近づいてきたら、その色味を活かして暖色系のブラウンや、少し暗めのチョコレートブラウンに染める。
更に、別系統の寒色系のカラーにしていきたい場合は、赤の逆の色のカーキなどの緑系のカラーをすることで前に入れた赤の染料を打ち消すことができます。
ただ、1回目は、そこまでカーキの色も出ないと思って染めてください!
赤の染料が邪魔してしまうので、1度目はあくまでも打ち消す目的で染めて、2回目以降で赤の染料が抜けてきたらどんどんアッシュ系に変わっていく感じになります。
・時間とカラーの回数をかけてもいいから別のカラーを楽しみたい
・抜けてきた色味を活かしながら染めたい
という人に向いている方法です!
ブリーチで抜いて別のカラーを入れる方法
赤髪から完全に別の寒色系や違う色味へ変えたい場合、ブリーチを使って一度髪色をリセットする方法があります。
この方法は髪に負担が「かなり」大きいです。
ただ、ブリーチをすれば赤の色素をほぼ完全に取り除くことができるため、次のカラーが赤味に邪魔されることなくキレイに発色します。
ただし、ブリーチを入れてからのオンカラーになるのでデメリットとして、
- めちゃくちゃ色持ちが悪くなり、2週間ほどで金髪になってしまう。
- かなりダメージしてしまう。
といったデメリットもあるので、それも考慮してブリーチをするのかどうかを考えましょう。
・すぐに(1日のカラーで)色を別のカラーに変えたい
・色持ちはあまり重視しない
といった人に向いている方法です!
>>>ブリーチの色持ちの期間などについては「ブリーチの色持ち期間|ハイトーンにしたい人必見!必ず知っておいたほうが良い7つの事」で詳しく解説しています!
根元だけ染める(リタッチする)方法
赤髪の色落ちしたピンクブラウンやオレンジブラウンのような、その色を維持したい人やダメージを気にする人には、根元のみをリタッチする方法があります!
ダメージを最小限に抑えつつ、根元の伸びたところはキレイに染まるので、髪の毛全体が均一な色に染める事ができます。
ただ、美容室でお願いするとプロの手で綺麗に合わせてくれますが、ホームカラーで自分でやるとなるとキレイに合わせる事や塗布するのが難しくなってくるので、美容師さんにお任せするのをお勧めします。
・落ちた毛先の色がそんなに気になってない
・毛先のダメージが気になる
といった人に合う方法です!
まとめ
- 赤髪がオレンジになってしまう原因は残留する「赤味」とベースの「黄色」が原因
- 赤髪が抜けてしまう主な原因
→シャンプーによる色落ち
→紫外線のダメージ
→濡れたまま放置する - 赤紙の色落ち後は「オレンジ」や赤味がかった「オレンジブラウン」になりやすい
- 赤紙の色持ちをよくする日々のヘアケア
→ 高発色なカラー剤を使って染める
→定期的に赤紙で染める
→紫外線ダメージを気を付ける
→カラーシャンプーを使う
→カラー用のシャンプートリートメントを使う
→シャワーの温度は38度以下で
→髪の毛が濡れたらすぐに乾かす - 赤紙の色落ち後のカラー方法
→再度暖色系で染める
→徐々に別のカラーに変えていく
→ブリーチで抜いて全く別のカラーを入れる
→根元だけ染める
赤髪は鮮やかな艶感のある髪の毛の印象を与える一方で、色落ちしやすく、その過程で汚く見えることがあります。
その原因として、
- シャンプーの頻度や種類
- 紫外線ダメージ
- 濡れたまま放置する
などが挙げられます。
特に赤髪は粒子が細かく色素が逃げやすいため、しっかりとしたケアが求められます。
色落ち期間はブリーチの有無によって異なり、ブリーチありの場合は色持ちも悪くなってしまいます。
ブリーチをして入れている場合は、よりダメージケアをするということが、色持ちの重要なポイントとなってきます!
赤髪を長く楽しむためには、日々のケアと色落ち後の対応が重要です。
この記事で紹介したポイントを押さえて、美しい赤髪を長く保ちましょう。
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