「せっかく可愛いピンクに染めたのに、数日でオレンジっぽくなってきた気がする。」
「まだ染めて1週間なのに、これって失敗?それとも仕方ないこと?」
にっしゃんこういった疑問に美容師歴15年以上の私「にっしゃん」が詳しく解説していきます!
実はこれ、サロンの現場でも本当によくご相談いただくお悩みなんです。
今までの経験上、ピンク系のヘアカラーがオレンジっぽく抜けるのは失敗ではありません。
日本人の髪質上、どうしても起こりやすい現象なんです。
この記事では、「ピンク・ピンクベージュ・ピンクブラウン」などのピンク系カラーに対しての、色落ち後にオレンジっぽく見える場合の具体的な対処方法を徹底解説します。
- 美容室での「失敗しないオーダー方法」
- 自宅でオレンジを抑える「ケアの具体策」
など、今日からどうすればいいかという解決策に特化してまとめました!



正しい知識とケアさえあれば、ピンク系カラーの色落ちのストレスを劇的に減らすことができます!
なぜピンクは色落ちでオレンジっぽく見えやすいのか
ピンクがオレンジに寄りやすい主な理由は、大きく分けて3つです。
①:日本人の髪は赤みが強い
日本人の髪は、明るくしていく過程で赤味やオレンジ味が残りやすい特徴があります。


ピンクの色素がしっかり残っている間はきれいな色に見えますが、ヘアカラーで入れたピンクが薄くなってくるともともとの髪に含まれる赤みやオレンジみが目立ちやすくなります。
その結果、色落ち後の髪がオレンジっぽく見えやすくなるのです。
②:ピンクの色素は先に抜けやすい傾向がある
ヘアカラーの染料は、色味によって粒子の大きさが違うため髪の中の留まりやすさが異なってきます。
ピンクや赤系の色素は、染料の大きさが小さいために比較的早く薄くなりやすい傾向があります。


一方で、髪を明るくした際に現れる髪の中にもともと持っているベースの赤味やオレンジ味は残りやすいため、「ピンクが抜けてオレンジだけが残った」と感じやすくなります。
特に「ピンクベージュ」や「淡いピンクブラウン」のような色素量が少ないカラーの場合、濃いピンクに比べて早い段階で染料が薄くなるため、退色初期からオレンジっぽさを感じやすくなる傾向があります。
③:ベースの明るさと「色の混ざり合い」
染める前の髪の明るさ(ベースの明るさ)によっても、オレンジになる原因が変わってきます。
暗めの髪だけでなく、実はハイトーンの髪でも「色の混ざり合い」によってオレンジに見えることがあります。


- 中明度(ブリーチなし〜1回)の場合
- 髪の内部にまだ多くのブラウン(赤茶色)やオレンジの色素が残っています。
この状態でピンクを入れると、色落ちした際にベースの強いオレンジ味が出てくるため、「赤茶色系のブラウン」や「オレンジっぽい茶色」に戻りやすくなります。
- 髪の内部にまだ多くのブラウン(赤茶色)やオレンジの色素が残っています。
- 高明度(ブリーチ2回〜ハイトーン)の場合
- しっかり色が抜けた金髪ベースの場合、地毛の赤みは少ないですが、ベース自体が「黄色」になっています。
ここに赤みの強いピンクを入れると、退色の過程で「ベースの黄色」と「残ったピンクの赤み」が混ざり合い、絵の具と同じ原理(黄色+赤=オレンジ)で、コーラルオレンジやオレンジに見えてしまうことがあります。
- しっかり色が抜けた金髪ベースの場合、地毛の赤みは少ないですが、ベース自体が「黄色」になっています。
つまり、どの明るさであっても日本人の赤味が強い髪の毛だと、ピンク系カラーはオレンジに寄っていきやすい性質を持っています。
オレンジ化への対処法①:【サロン編】失敗しないカラーオーダー
色落ち後のオレンジ感を抑えるには、美容室で染める段階でのちょっとした工夫で綺麗なピンク感が持たせることができます。


「補色(反対色)」をミックスしてオーダーする
ピンクに染めるけどピンクだけではなく、自分が嫌な色落ちの原因に合わせて「反対色」を少し混ぜてもらう方法です。
美容師さんに「色落ちした時に〇〇になるのが嫌です」と伝えた上で、以下の組み合わせを相談してみましょう!


- オレンジっぽさが嫌な人
- オレンジの反対色は「青(アッシュ)」です。
ピンクに少量のアッシュを混ぜた「ピンクアッシュ」をオーダーすることで、退色時の赤茶色のオレンジ感を抑え、くすみ感のある落ち着いた色落ちを楽しめるようになります。
- オレンジの反対色は「青(アッシュ)」です。


- 黄色っぽさ(金髪感)が嫌な人
- 黄色の反対色は「紫(ラベンダー)」です
- ハイトーンで黄色く抜けやすい場合は、ピンクに紫を混ぜた「ラベンダーピンク」や「モーヴピンク」にすることで、黄ばみを抑えながら透明感を残したきれいなピンクベージュに退色しやすくなります。
中途半端な明るさを避ける
先述の通りピンク系カラーの場合、中途半端な明るさのベースだと退色の途中でオレンジ味が目立ちやすくなってしまいます。
もし髪のダメージがそこまでなくて職場や学校が大丈夫であれば、ピンク系のカラーの退色後のオレンジが気になる場合、一度ブリーチでしっかりベースのオレンジ味を抜ききってしまってからピンクを入れるのも一つの手です。
もしくは逆に、ブリーチなしで濃い目の「ピンクブラウン」など、ブラウンの色素をしっかり入れて落ち着かせることで、キラキラしたオレンジ色の退色を防ぐ方法もあります。
ただし暗めになるとオレンジ味も出づらくなりますが、ピンク味も若干わかりづらくなってしまいます。
少し濃いめに入れておく
淡いピンクは可愛いですが、どうしても色持ち早くなりがちです。
最初の数日は少し濃いピンク(暗めのピンク)に見えても大丈夫であれば、希望より少し濃いめにピンクを入れてもらうことで、理想のピンク味を楽しめる期間を長くできます。
色が落ちていく過程で、ちょうど良いピンク系カラーになるように計算して染めるという方法です!
オレンジ化への対処法②:【ホームケア編】色落ちを防ぐ習慣
ピンク系カラーのサロンでのキレイな仕上がりを長く楽しむためには、日常のケアもかなり重要になってきます!
特にピンク系カラーは、ケアを怠ると色が抜けるスピードがかなり早く、退色の途中でオレンジっぽく見えやすいため注意が必要です。
シャワー温度は38度前後を目安に
熱いお湯は髪の毛のキューティクルを開きやすくなるため、内部に入っているカラーの色素の流出を早めてしまう可能性があります。
その結果、ピンクの色素が先に抜けてしまってベースのオレンジ色が出てきてしまうことがあります。


特に冬場はシャワーの設定温度を上げがちですが、髪を洗う時のお湯の温度は体温より少し高い38度前後を目安にすることをおすすめします!
ぬるま湯で洗うだけでも、余分な色落ちを防ぐ効果が期待できます。


濡れたまま放置しない
髪が濡れている状態はキューティクルが開いており、色素が流れ出やすい上にダメージを受けやすい無防備な状態です。
お風呂上がりはなるべく早くドライヤーで乾かし、キューティクルを閉じることが色持ちを良くするための基本となります。
自然乾燥は髪の水分が抜けて、その結果ダメージする事で色持ちが悪くなるので濡れた時間をいかに短くするのかが大切です!


高温アイロンを避ける(160度前後を目安)
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特にピンクは熱の影響で色が抜けやすく、オレンジ寄りに色が変色しやすくなる点に注意が必要です。
180度以上の高温のヘアアイロンやコテを毎日使用すると、熱変性によって色がくすんだり、急激に退色したりすることがあります。
スタイリング時は140~160度前後までを目安にし、同じ場所に長時間熱を当て続けないように意識してみてください。
洗浄力が強すぎないシャンプーを選ぶ
市販の洗浄力が強いシャンプー(高級アルコール系など)は、汚れと一緒にカラー色素まで洗い流してしまうことがあります。
カラー直後の1週間だけでも、アミノ酸系などのマイルドな洗浄成分のシャンプーや、カラーケア専用のシャンプーを使うと色持ちに違いが出やすいです。
紫外線対策も意外と影響する
肌と同じように髪も日焼けをします。
紫外線は髪内部のメラニン色素やカラー染料を分解してしまうため、長時間外出する際は帽子や日傘を活用したり、髪用のUVスプレーを使ったりすることも有効な対策です。


オレンジ化への対処法③:【アイテム編】ピンクシャンプーを活用する


ピンク系ヘアカラーの「防ぐ」ケアをしていても、どうしても自然に色は抜けてきます。
そんな時に役立つのが、抜けた色を後から足すことのできるカラーシャンプーです!
ピンクシャンプーの役割と限界
ピンクシャンプーは、洗うたびにピンクの色素を髪に補充する事の出来るアイテムです。
オレンジになるのを遅らせたり、薄くなったピンクをある程度復活させたりできますが「キンキンに明るくなった髪を暗く戻す」ほどの力はありません。
なので色が抜けきる前から使い始めるのがコツです。
ただし、ピンクシャンプーはどれを使っても同じではありません。
ピンクシャンプーの種類によって色の濃さや染まり方・放置時間などの違いにより、オレンジ寄りになるかきれいにピンクに補正されるかが大きく変わってきます。
向いている髪・向いていない髪
- 向いている髪色: ブリーチ毛、10レベル以上の明るい髪色(色が入りやすい)
- 向いていない髪色: 暗めのブラウン、黒髪(変化が分かりづらい)
>>>ブリーチなしのピンクシャンプーについての解説は「ピンクシャンプーはブリーチなしでも使える?茶髪・黒髪での発色と失敗しない選び方」で詳しく解説しているので参考にしてみて下さい!
ピンクシャンプーだけで足りない時の使い分け
- とにかくオレンジ味が強いなら
- ピンクシャンプーに、少しだけ「アッシュシャンプー」を混ぜて使う裏技があります。
オレンジの反対色であるアッシュの青みがオレンジを打ち消してくれます。
- ピンクシャンプーに、少しだけ「アッシュシャンプー」を混ぜて使う裏技があります。
- 黄色っぽく(金髪っぽく)なるなら
- ピンクシャンプーに少し「紫シャンプー(ムラシャン)」を混ぜる事で黄ばみを打ち消すことができます。
実際に自分の髪の毛の色が、「オレンジ寄りなのか、黄色寄りなのか」や「ブリーチありか、なしなのか」によっておすすめのピンクシャンプーが変わってきます。
自分の髪色を見てもどのピンクシャンプーを使っていいのか、の判断がなかなか難しいため実際に検証して比較した記事を別でまとめています。





「結局どれを選べばいいかわからない…」という声が多かったので、実際に使って比較した結果をまとめたものを参考にしてみて下さい!
まとめ|ピンクの色落ちは「調整しながら楽しむカラー」


- ピンクが色落ちでオレンジっぽく見える原因
- 日本人の髪特有の赤み・オレンジ味が残りやすい
- ピンクの色素は粒子が小さく、先に抜け落ちてしまう
- ベースの明るさにより「赤茶系」か「コーラル系」に分かれて褪色してしまう
- 【サロン編】オレンジ化を防ぐオーダー方法
- 補色(反対色)を混ぜる:オレンジには「アッシュ(青)」、黄ばみには「紫」
- 明るさ別の対策:ブリーチなしなら「濃いめ」、ブリーチありなら「あえて暗め」に入れる
- 【ホームケア編】色落ちを遅らせる5つの習慣
- シャワー温度:38度前後のぬるま湯で洗う
- ドライヤー:お風呂上がりはすぐに乾かす
- アイロン温度:140~160度前後で熱変性を防ぐ
- シャンプー:洗浄力の優しいアミノ酸系やカラーケア用シャンプーを使う
- 紫外線対策:帽子やUVスプレーでガードする
- 【アイテム編】ピンクシャンプーでの色素補充
- 役割:抜けた色を足す(そこまで暗く戻すことはできない)
- 向き不向き:ブリーチ毛や明るい髪には有効、暗い髪には不向き
- 使い分け:オレンジが強いならアッシュを混ぜ、黄色ならムラシャン混ぜるのがおすすめ
ピンク系カラーは褪色して来ると、どうしてもオレンジに寄りやすい性質がありますが、失敗ではありません!
本記事で解説した、
- オーダー時に補色(アッシュや紫)を混ぜてもらう
- お湯の温度やアイロン温度を下げる
- ピンクシャンプーで色素を足す
などの、これらのポイントを上手く組み合わせることで、色落ちの過程もコントロールしながら長くキレイなカラーを楽しむことができます!
特にピンクシャンプーは、選び方を間違えると「思ったより染まらない」「変に赤っぽいくなってしまう」と感じやすいアイテムです。





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この記事では「ピンク系カラーの対処法」に特化して解説しました!
もし、ピンクというより「赤(レッド)系」のカラーをしていて、 「色が抜けると赤茶色く濁って汚く見える…」 「赤髪特有の色落ちの原因をもっと詳しく知りたい」 という方は、以下の記事で原因と対処方法を詳しく解説しているのでそちらも参考にしてみて下さい!



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