「黒染めしたのに茶色くなってきた…これって普通?」
「黒染めの色落ちって何色になるの?赤っぽい?オレンジっぽい?」
にっしゃんこういった疑問に、美容師歴15年以上の私『にっしゃん』が詳しく解説していきます!
サロンでも就活後のお客さんから必ず聞かれる質問なので、順番にお伝えしていきますね。
結論から言うと、黒染めは色落ちすると赤茶〜オレンジブラウン方向に退色します。
抑える方法もありますが、レッドオレンジを活かしてきれいな暖色に整えるほうが現実的なケースも多いです。
黒染めに含まれる寒色系(青系)の染料が先に抜け、赤系の染料と日本人の地毛メラニン(髪の色のもとになる色素)が合わさってレッドオレンジに見える仕組みになっています。
ブリーチあり・なしで色落ちの速さが大きく変わるので、この記事では両パターンの経過をそれぞれ紹介していきます。
就活が終わって明るくしたい方、赤みが出てきて困っている方、これから黒染めする前に知っておきたい方、どのパターンの方にも役立つ内容になっています。
色落ちの仕組みから、抑える/活かす両方のケアまで一通りカバーしているので、気になるところから読んでみてください。
黒染めの色落ちは赤茶〜オレンジブラウンになる|染料が抜ける順番で決まる
ここからは、黒染めが色落ちすると何色になるかの結論と、なぜそうなるかの仕組みを解説していきます。
黒染めは三原色をベースに「黒」を作っている


そもそも美容室で使われる黒染めは、アルカリカラー(酸化染毛剤)の中でも特に暗い色味を作ったものが中心です。
黒い色を出すために、青・赤・黄の三原色を中心に複数の染料を組み合わせているのが基本的な設計で、1色だけで黒を作っているわけではありません。
青・赤・黄の三原色を中心に複数の染料を組み合わせて黒を作っているので、それぞれの染料が異なるタイミングで抜けていくことで、退色の見え方が変わってくるんです。
寒色から暖色の順で抜けるからレッドオレンジが残る
業界でよく言われる経験則として、黒染めの染料は寒色系(青)→暖色系(赤・黄)の順番で抜けやすいとされています。
これは、寒色系の染料は紫外線や酸化の影響を受けやすく、暖色系(特に赤系)は髪の奥まで染まりやすいため抜けにくいとされる経験則です。
だから黒染めの色落ちの後半では、赤系の染料が最後まで残りやすい状態になって、見た目が赤茶〜オレンジブラウン寄りになるんです。



寒色から暖色の順に抜けるというのはサロンで肌感として実感している経験則です!
お客さんの黒染め色落ちを何百パターンも見てきましたが、大多数がこの順番で退色していきます!
日本人の髪はレッドオレンジ系のメラニン色素が多い
もうひとつの理由が、日本人の地毛の色にあります。
日本人の髪にはフェオメラニン(メラニンの中でもレッドオレンジ寄りの色素)が多く含まれていて、このフェオメラニンが赤茶〜オレンジっぽい色をしています。
地毛のメラニンと残った赤系染料が合わさることで、よりレッドオレンジ方向に見えやすくなるわけです。



レッドオレンジが出るのは失敗じゃなくて自然な変化です!
仕組みを知っておくだけで、色落ちしてきた時にあわてなくて済みますよ!
ブリーチなし黒染めの色落ち経過|1週間〜半年で赤茶→オレンジブラウンへ


ブリーチなし(地毛ベース)で黒染めした場合の色落ちは、ゆっくりと時間をかけて変化していきます。
各時期ごとにどんな見え方になるか、順番に確認していきましょう。
1〜2週間|少し柔らかい黒に薄まる


1〜2週間の段階では、表面の染料がわずかに落ちる程度です。
見た目にはほぼ変化なしで、「少し柔らかくなったかな?」と感じる程度。
この時期はまだ赤みは出ていません。
1〜2ヶ月|暗めの赤みブラウンが見え始める


「赤っぽくなってきた」と感じ始めるのが1〜2ヶ月あたりです。
寒色系が先に抜けて赤みが表面に出てくるタイミングで、光の当たり方によっては赤みブラウンが透けて見えるようになります。



1〜2ヶ月で変化を感じ始めるのはごく自然なペースです!
ここで焦ってまた黒染めするより、もう少し経過を見てからケア方法を考えるのがおすすめですよ。
3ヶ月|茶色〜オレンジブラウンへの変化が目立つ


3ヶ月あたりが分岐点で、この頃から「この赤味を抑えるか活かすか」を考え始める方が多いです。
赤茶〜オレンジブラウンへのシフトが目立つようになり、見る角度や照明によってかなり印象が変わる状態になります。
半年|オレンジブラウン〜暗めブラウンに落ち着く


半年たつと、完全には抜けきらず暗めのブラウン状態で落ち着いていることが多いです。
地毛との区別がつきにくくなるほど自然に馴染むので、半年後に明るくしたい方にとっては、そのまま楽しむ選択肢も十分あります。



下の表で4段階の変化を一覧にしました。自分が今どの段階にいるかを確認してみてください!



ブリーチなしの黒染めは半年たっても完全には抜けきらないことが多いです!
焦らず待つか、後半で紹介する活かす方法をチェックしてみてください!
\ 赤みが気になり始めたらアッシュシャンプーでケア /
ブリーチあり黒染めの色落ち経過|2〜4週間で赤みが出て1〜2ヶ月でオレンジブラウンに


ブリーチ後に黒染めした場合は、ブリーチなしとはかなり違う経過をたどります。
ブリーチありは色落ちが速い分、早めにケア方法を考えておくのがおすすめです。
2〜4週間|明らかに赤みが出てくる


ブリーチ後の黒染めは、ブリーチなしより明確に速いペースで色落ちします。
キューティクルがブリーチで開きやすい状態になっているため染料が入りやすい反面、抜けるのも速いんです。
2〜4週間で赤みが出てきて、「色落ちが思ったより早かった」と感じる方が多いです。



ブリーチありの黒染めは2〜4週間で赤みが出始めることが多いので、染めてすぐにケア方法を頭に入れておくのがかなりおすすめです!
早めに動いておけば色落ちの経過をきれいにコントロールできますよ。
1〜2ヶ月|オレンジブラウン〜明るめブラウンに


1〜2ヶ月でオレンジブラウン寄りに変化して、全体が明るくなったと感じ始める段階です。
この時点でケア方法を考え始める方が多く、抑えるか活かすかの判断を迫られるタイミングでもあります。
明るめブラウン寄りに見えてくるので、見た目の変化は大きいです。
3〜4ヶ月|オレンジ寄りのブラウンで再判断のタイミング


3〜4ヶ月になると、オレンジ寄りのブラウンに落ち着いています。
ここで再度黒染めをするか、活かすかの判断が必要になります。
繰り返し黒染めの話についてはこの後で詳しく触れます。



ブリーチ後の黒染めは2〜4週間で変化が見え始めるので、早めにケア方法を決めておくのがおすすめです!
色落ちで明るくなって見えても、髪の中には染料が残っています!
「色落ち=染料が完全に抜けた」と思いがちですが、寒色系の染料が抜けて見た目が明るく感じるだけで、髪の内部には黒染めの染料が残っています。
次にブリーチや明るいカラーをかけても思うように明るくならない・色ムラが出やすいので、明るくしたい場合は半年以上経ってからサロンで相談するのがおすすめです。
黒染めの色落ちを抑える方法と、繰り返し黒染めする時の注意点


赤みやオレンジを抑えたい方向けに、具体的な方法と注意点を紹介します。
ただし、抑えることに集中するあまり陥りやすい「繰り返し黒染め」のリスクも一緒にお伝えしていきます。
アッシュシャンプーで赤みを抑える
赤みの補色は青系・緑系で、青系のアッシュシャンプーが赤み抑制に有効です。
アッシュシャンプーに含まれる青緑系の色素が、赤みを打ち消す方向に働きます。
ただし、10レベル以下の暗い髪では視覚的な変化は控えめです。
完全に赤みを消すというよりは、赤みの進行を抑えるサポートとして使うイメージが近いです。



アッシュシャンプーは週2〜3回を目安に使うのがおすすめです!
毎日使うと赤みが消えすぎてくすんだ印象になることもあるので、回数を調整しながら試してみてください。
>>>色落ちが進んで黄みが出てきた段階ではムラサキシャンプーも有効です。おすすめは「ムラサキシャンプーおすすめランキング」で検証しています!
>>>アッシュシャンプーでの赤み消し効果が気になる方は「アッシュシャンプーは赤み消しに効果ある?」も合わせて参考にしてみてください!
シャワーは38℃以下+ドライヤーは60℃以下+すぐ乾かすで退色を抑える
実は、温度管理だけで色持ちがかなり変わるんです。
シャワーは38℃以下、ドライヤーは60℃以下を意識するだけで退色スピードが変わります。
温度が高いとキューティクルが開きやすく、色素がどんどん流れ出てしまうので要注意です。
また、お風呂上がりはできるだけ早く乾かすのもポイントです。
濡れた髪はキューティクルが開いた状態が続くので、自然乾燥で時間をかけると色素が流れ出やすくなります。
タオルドライ後はすぐにドライヤーで乾かす習慣をつけましょう!
>>>効果的な乾かし方の5stepは「髪をすぐ乾かさないと色落ちが早くなる」にまとめています!
>>>シャワー温度と色持ちの関係については「カラー後のシャワーの最適温度は38℃以下」で詳しく解説しています!
繰り返し黒染めると後から困る理由
赤みやオレンジが出るたびに繰り返し黒染めしていると、気づかないうちに問題が積み重なります。
黒染めを重ねるたびに色素が蓄積されていくので、色素が蓄積して後からブリーチしても色ムラが起きやすくなるという問題が出やすいんです。
「明るくしたくなった!」と思った時に、サロンでもなかなか思い通りにいかないケースが増えます。



黒染めは1回でも次に明るくしたい時の施術がかなり大変になります!
繰り返すほど色素が蓄積してさらに難しくなるので、できれば活かす方向も選択肢に入れてみてください。
黒染めは1回でも、次に明るくする時にかなり苦労します
1回の黒染めでもブリーチや明るいカラーが思い通りにいかないケースが多いですが、繰り返すほど色素蓄積が進んで、ブリーチをしても均一に明るくならない・色ムラのリスクも増えていきます。
明るくする予定がある方はできるだけ黒染めの回数を減らすか、活かす方向に切り替えるのがおすすめです。
\ 色落ちが進んで黄みが出てきたらムラシャンでケア /



赤みを抑えるのはあくまで応急処置です!
繰り返し黒染めするより、次で紹介する活かす方法も検討してみてください!
レッドオレンジをきれいな暖色に整えるオレンジ系カラーキープ術|活かす派の選択肢


ここからは、レッドオレンジを汚い色として抑えるのではなく、活かせる暖色として捉え直す方法を紹介します。
正直、こちらのほうが現実的にきれいに過ごせる期間が長くなるケースが多いんです。
オレンジシャンプーでレッドオレンジをきれいなオレンジに整える
オレンジシャンプーで暖色をきれいにキープできるのが、活かす派の最大の武器です。
黒染めの色落ちで出たレッドオレンジに、オレンジシャンプーで暖色の色素を補充することで、バラバラになりかけた色味をまとまりのあるオレンジブラウンに整えられます。
10レベル以下の暗い髪では劇的な色変化は難しいですが、色持ちの補助・色味の維持として十分機能します。
暖色系の色味が好きな方は試してみてください!
セルフケア以外では、サロンでオレンジブラウン系の暖色リタッチを入れてもらうのも有効です。
退色で出たレッドオレンジを土台にして暖色を重ねるので、自然な仕上がりになりやすいのがメリットです。



週2〜3回、3〜5分放置が目安です!
最低2週間は続けて様子を見てくださいね!
>>>暖色キープにおすすめのオレンジシャンプーは「オレンジシャンプーおすすめランキング」にまとめています!


半年後はオレンジブラウンとして再活用できる
ブリーチなし黒染めの半年後は、オレンジブラウンはそのまま楽しめる暖色系カラーとして十分なポテンシャルがあります。
暗めのオレンジブラウンは、地毛に自然に馴染みながら暖色の雰囲気を残してくれます。
色落ちした結果ではなく、オレンジブラウンに仕上がっているという感覚で楽しめるのが活かす派の魅力です。
>>>ブリーチなしでオレンジブラウンを楽しむ方法は「オレンジブラウンはブリーチなしでできる?」もチェックしてみてください!
次のサロンカラーにスムーズに繋げられる
色素の蓄積を避けておくと、次回のサロンカラーの選択肢がぐっと広がります。
活かす派で過ごした髪は、アッシュ系・ベージュ系・グレージュ系への移行も比較的スムーズです。
繰り返し黒染めで色素を重ねた髪と比べると、サロンでの施術時間も短く済みやすく、仕上がりの色ムラリスクも下がります。
\ 黒染め色落ちの暖色をきれいにキープするならコレ /



黒染めの色落ちで出たオレンジは活かしたほうがきれいに過ごせる期間が長いです!
無理に抑えるより、暖色として楽しむのがおすすめですよ!
抑える vs 活かすの判断フロー|あなたに合うのはどっち?
「抑えるか活かすか迷っている」という方のために、ケース別の判断早見表をまとめました。
自分の状況に近いケースを見つけて、方向性を決めるヒントにしてみてください。
迷ったら活かす派がおすすめです。活かす方向でスタートして合わなければ、後から抑える方向に切り替えることも難しくありません。



迷ったら活かす派からスタートしてみてください!
合わなければ後から抑える方向に切り替えるのも簡単ですよ!
\ 迷ったらまずオレンジシャンプーで暖色キープ /
よくある質問Q&A
黒染めの色落ちに関してよくいただく質問をまとめました。
- 黒染めはいつから色落ちし始める?
-
ブリーチなしの場合は1〜2ヶ月目から変化を感じ始めることが多いです。
ブリーチありの場合は2〜4週間ほどで色落ちが出てくることがあります。
シャンプーの頻度やシャワー温度によっても前後します。
- 黒染め半年後はどうなる?
-
ブリーチなしの場合、半年たっても完全には抜けきらないことが多く、赤みを帯びた暗めブラウンになっていることが多いです。
ブリーチありの場合はもっと早く変化が進み、3〜4ヶ月でオレンジブラウン寄りになります。
- ブリーチしてから黒染めした場合と地毛黒染めで色落ちは違う?
-
大きく違います。
ブリーチ後の黒染めは色落ちが明らかに速いです。
ブリーチでキューティクルが開いた状態だと染料が流れ出しやすく、2〜4週間で変化が見え始めます。
地毛ベースの黒染めは1〜2ヶ月かけてゆっくり変化するのと比べると、差は歴然です。
- 黒染め後のシャンプーはいつからOK?
-
当日からシャンプーOKです。
「48時間は洗わないほうがいい」と聞いたことがあるかもしれませんが、科学的根拠はありません。
当日からシャンプーして大丈夫です。
ただし、シャワー温度は38℃以下がおすすめです。
- 黒染めの色落ちオレンジは消せる?
-
完全に消すのは難しいですが、抑えることはできます。
アッシュシャンプーで赤みを目立ちにくくする方法と、逆にオレンジシャンプーできれいな暖色に整える方法の2つの方向性があります。
どちらが合うかはこの記事の判断フローを参考にしてみてください。



当日からシャンプーOKなので、48時間我慢しなくて大丈夫です!
シャワー温度だけ38℃以下にしておけばOKですよ!
まとめ|黒染めの色落ちはレッドオレンジ化する自然な変化、活かすほうがきれいに過ごせる期間が長い


- 黒染めの色落ちは赤茶〜オレンジブラウンになる
- 黒染めは青・赤・黄の三原色を組み合わせて作るので、寒色から暖色の順で抜ける経験則がある
- 日本人の地毛のフェオメラニンがレッドオレンジ寄りのため、赤系の染料が最後まで残りやすい
- ブリーチなし黒染めは半年かけてゆっくり赤茶→オレンジブラウンに変化
- 1〜2週間はほぼ変化なしで、1〜2ヶ月で赤みブラウンが見え始める
- 3ヶ月で赤茶〜オレンジブラウンが目立ち、半年後もほぼ抜けきらず暗めブラウンに留まる
- ブリーチあり黒染めは2〜4週間で赤みが出て1〜2ヶ月でオレンジブラウンに
- キューティクルが開いた状態で染めるためブリーチなしより明らかに色落ちが速い
- 3〜4ヶ月でオレンジ寄りに落ち着くが髪内部に染料は残るので、明るくしたい場合は半年以上経ってからサロン相談を
- 抑える方法はあるが、繰り返し黒染めには注意
- アッシュシャンプーを週2〜3回・シャワー38℃以下・ドライヤー60℃以下+すぐ乾かす習慣が赤み抑制に有効
- 黒染めは1回でも色素蓄積するので、繰り返すほど次にブリーチしても色ムラが出やすくなる
- レッドオレンジを活かしてオレンジシャンプーで暖色キープが現実的
- オレンジシャンプーを週2〜3回・3〜5分放置で2週間続けると暖色がきれいに整う
- ブリーチなしの半年後は暗めオレンジブラウンが地毛に馴染み再活用でき、色素蓄積も避けられるので次回のアッシュ系・ベージュ系・グレージュ系への移行もスムーズ
- 迷ったら活かす派からスタートがおすすめ
- ブリーチあり・就活終了後・半年後に明るくしたい人は活かす派が現実的
- 合わなければアッシュシャンプーで抑える方向に切り替えもできる
黒染めの色落ちでレッドオレンジが出るのは、髪の仕組み上自然な色落ちによる変化です。
抑える方法も活かす方法もどちらも有効ですが、活かすほうがきれいに過ごせる期間が長くなるケースが多いというのが、サロンで15年以上見てきた実感です。
大切なのは、自分の状況に合った方法を選ぶこと!
- 職場や学校の規定がある方は抑える
- 明るくする予定がある方や就活後の方は活かす
という基準でシンプルに考えて判断していきましょう!
カラーの色落ちで出た暖色をきれいに整えるだけで、次のサロン予約まで安心して過ごすことができます!



色落ちも楽しむくらいの気持ちでいると、ヘアカラーがもっと楽しくなりますよ!
この記事を参考にして、サロン帰りの色を一日でも長くきれいに楽しんでくださいね!
>>>暖色キープに使えるオレンジシャンプーの全商品検証結果は「オレンジシャンプーおすすめランキング」で結果を公開中です!


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