「ヘアカラーの色持ちがよくなる方法を教えて!」
「家でできるカラー持ちを良くする方法はどんなのがあるの?」
本記事ではこういった疑問に、関西で美容室を経営する美容師歴10年以上の私「にっしゃん」が詳しく解説していきます!
キレイなヘアカラーを保つために、大きく分けると
- サロンで気をつけたいこと
- 家で気をつけたいこと
の、2種類のシーンでの方法があります。
- サロンでカラーをする時に気をつけたい色持ちの方法
- 家で気をつけたい色持ちの方法
- 家でできる色持ちを良くするアイテム
- お金を使わなくてもすぐにできる方法
この記事で紹介するちょっとした事を意識するだけで、カラーの色持ちが格段に良くなります!
サロンで気を付ける色持ちを良くする方法
カラーの色持ちを良くするときにサロンで気を付けるべき3つのポイントを解説していきます!
カラーを思っているよりも少しだけ濃いめに染めてもらう
色を持たせたい場合は、カラーを思っているよりも少し濃い目(暗め)に染めてもらいましょう!
少し濃い目(暗め)に染める事で色持ちが格段に良くなります。
はじめは暗いなーと感じるかもしれませんが、徐々に色が落ちてくるので1~2週間すればお気に入りの色味になってくれます。
カラーした後はサロントリートメントをしてもらう
カラーしたときによく美容師さんから
「今日はトリートメントはしますか?」
と、トリートメントメニューの確認をされるかと思います。
もちろん、カラーをした場合するべきです!
カラーの後は、薬剤の影響で髪の毛の状態がよくありません。
そのまま良くない状態を放置すると当然、せっかく綺麗に染まったカラーが流れ出ていくのが早くなってしまいます。
トリートメントをする事で髪の毛を健康な状態に導いて、カラーの色持ちを良くすることができます。
>>>カラー後のサロントリートメントのメリットと選び方「カラー後のサロントリートメントで色落ちが防げる3つの理由と選び方」詳しく解説しています。
カラーの後にパーマやストレートパーマをしない
「カラーとパーマ」や「カラーとストレートパーマ」をしたいと考えている場合、カラーを先にするのはNG。
カラーを先にしてしまうと、パーマやストレートパーマの薬剤で髪のキューティクルを開いてしまうためせっかく入ったカラーの色味が出ていってしまいます。
どちらもしたいと考えている場合は、必ずカラーを最後にするようにしましょう!
>>>ヘアカラーとパーマの順番に関しては「色持ちを良くするカラーとパーマの順番と間でするべき3つのヘアケア」で詳しく解説しています。
サロン訪問の頻度とその重要性
キレイなヘアカラーを維持するためには、サロンでの定期的なメンテナンスも重要です。
特に、髪の色を保ちたい場合、色落ちを防ぐためにもプロの手によるケアが欠かせません。
サロン訪問の頻度は個人の髪の状態やスタイル、生活習慣にも左右されますが、だいたい1〜2ヶ月に1回の訪問が推奨する事が多いです。
このペースで美容室を訪れることで、髪の健康を保ちながら、自分が希望するヘアカラーの色持ちを長く楽しむことができます。
ホームケアでできる色持ちを良くする方法
ここからが大事!
お家で毎日するケアなのでしっかりチェックしたいところですね!
洗浄力の優しいカラーケアシャンプーを使う
カラーをしている人は、洗浄力の優しいシャンプーを使うことをおすすめします。
洗浄力の強いシャンプーを使ってしまうと、せっかく染まったカラーの染料まで洗い流してしまいます。
さらに髪の毛も痛めてしまうため、パサパサしてさらにカラーの褪色を早めてしまいます。
※洗浄力が優しいかどうかの見分け方は、成分表気の初めの方に下の表の成分が入っているかで見分けることができます。
カラーシャンプーを使う
カラーの染料が入った「カラーシャンプー」を使う事で、カラーを長持ちさせることができます。
カラーは染めたその日から、シャンプーをするたびに少しづつ抜けていきます。
カラーシャンプーを使うと、その抜けていく染料と同時にカラーの色味を補充できるので好きなカラーが長く楽しめます。
カラーシャンプーには数種類あり、有名なのはムラサキシャンプーやシルバーシャンプー。
その他にもピンクシャンプーなどもあります。
染めたカラーの色に対応した色のカラーシャンプーを使う事で、格段に色持ちがよくなります!
>>>ブリーチ毛やハイトーンのベージュ系カラーにオススメの紫シャンプーについては「ムラサキシャンプーの効果と効果的な使用法|キラっとした金髪を消す」で詳しく解説しています。
炭酸シャンプーを使う
炭酸シャンプーを使う事で、カラー後の髪の毛の中に残ってしまった「残留アルカリ」を取り除くことができます。
カラー剤に入っているアルカリの効果は主に
- 髪の毛をアルカリ性に傾かせて髪の毛のキューティクルを開く
- メラニンの分解を促す(髪を明るくする)
という効果があり、アルカリカラー(通常のカラーの事)には必要不可欠なものになっています。
カラー剤と切っても切り離せない「アルカリ剤」
このアルカリ剤が髪の毛に残ったままになっていると、キューティクルは開きっぱなしでアルカリ性に傾いた髪の毛は痛んでしまいます。
すると当然、痛んだ部分からカラーの色味が流れ出て行ってしまうためカラーの色持ちが悪くなってしまいます。
そこで炭酸(酸性)シャンプーを使う事で、アルカリを中和して髪の毛の健康的なphである弱酸性に戻しアルカリ剤をしっかりと落としてくれます。
さらに髪の毛を引き締めるので、カラーが逃げていくのを防ぐことができます!
>>>詳しい炭酸シャンプーの解説とカラー後の使い方は「炭酸シャンプーでカラーの色落ちを防ぐ3つの効果と適切な使用頻度」で分かりやすく解説しています。
>>>おすすめの炭酸シャンプーが知りたい方は「【美容師オススメ】カラーの色持ち最強炭酸シャンプーランキング5選」で検証して紹介しています。
シャワーの温度を低めにする|38度がおすすめ
シャワーの温度を高温で洗う人は要注意!
高い温度で洗っていると、髪の毛の中に入ったカラーが流れ出ていきやすくなってしまいます。
おすすめはシャワーの温度を38度以下で使うようにしましょう!
>>>シャワーの温度の詳しい解説やカラー後のシャワーの間違えやすいタイミングについては「カラー後のシャワーの最適温度は38度以下|色持ちが抜群にアップ!」で詳しく解説しています。
トリートメントを付けて置きすぎない
トリートメントを付けて、時間を置く方が効果がありそうなんだけどカラーした後はあまり長時間放置するのはNG。
髪の毛にトリートメントが浸透する際に、キューティクルの隙間を通って内部に浸透していきます。
この時、トリートメントが入ると同時にカラーの内部に入っている色味が抜けだしていってしまいます。
なのでカラーをした後は、トリートメントを付けたまま半身浴をしたりせずにある程度なじんだらサッと流すようにしましょう!
トリートメントを揉み込みすぎない
次はトリートメントのつけ方の話なのですが、上の項目でもお伝えしたようにトリートメントをつけるとキューティクルの隙間を通って毛髪内部に浸透していきます。
この時髪の毛をギュっギュっと揉みこんでしまうと、開いたキューティクルから内部のカラーがポンプ式に滲み出してしまいます。
おすすめのつけ方は、トリートメントを手に取り全体にやさしく塗布したら目の粗いコーム(クシ)でゆっくりと梳いて髪の毛全体に行き渡るようにします。
こうする事で、トリートメントによるカラーの流出を防ぐことができます。
濡れた時間をできるだけ短くする
髪の毛の濡れた時間をできる限り短くすると、カラーの持ちがよくなります。
髪の毛が長いとやりがちなのが、お風呂上りにタオルで髪の毛を巻いておいて少し時間がたってからドライヤーをするというもの。
これは絶対にやってはいけないNG行動
髪の毛は水分を含むと、膨張してキューティクルが開く構造になっています。
そしてキューティクルは髪の毛の内部の栄養分やカラーが流れ出て行かないように、ふたをする役割があります。
つまり濡れたまま時間をおいているという事は、髪の毛のふたが開きっぱなしで置いているという事。
カラーの褪色も早くなるばかりか、栄養分も流れ出てパサパサな髪の毛になっていくのでお風呂上りは必ず出たらすぐに髪の毛を乾かすようにしましょう!
一昔前まではドライヤーの熱で髪の毛が痛むと言われていましたが、今は100%乾かさないと髪の毛が痛むと言われています。
100%水分を飛ばすことで、しっかりとキューティクルを閉じダメージケアとカラーの色持ちに繋がります!
>>>ヘアカラーをキレイに持たせるドライヤーのやり方や注意点は「髪をすぐ乾かさないと色落ちが早くなる!効果的な乾かし方5step」で分かりやすく解説しています。
乾かす前に洗い流さないトリートメントを使う
乾かす前に洗い流さないトリートメントを使う事で、ドライヤーの熱や乾燥から髪の毛を守ることができます。
髪の毛は、髪の表面温度が60度以上になると痛み出します。
そして今市販されているドライヤーの多くは、100度以上の温風が出るものばかりです。
こういった髪の毛に有害な温度から守ってくれるのが、洗い流さないトリートメントです。
洗い流さないトリートメントを付ける事で、髪の毛表面のキューティクルをコーティングして守ってくれることができるため、痛みにくくなり結果カラーの色持ちに繋がります。
ドライヤーの温度を気を付ける
上の項目でも説明したように、髪の毛の表面温度が60度を超えると髪の毛は痛んでしまいます。
ドライヤーによっては、ドライヤーの温度を調整できるものや自動で調整してくれるものも増えてはきましたが、まだまだ多くはありません。
温度調整のできないドライヤーを使っている人は、髪の毛表面が少し熱いなーと感じたらすぐに冷風を使うことをおすすめします。
こまめに冷風を挟むことで、髪の毛表面の温度が上がるのを防ぐことができます。
できる人はドライヤーの吹き出し口を振りながら乾かすと適度に熱が逃げてくれて、髪の毛が厚くなりすぎずに乾かすことができるのでやってみて下さい!
アイロンの温度を140~160度の低温にする
へアイロンやコテの温度も、低温であてるようにしましょう。
特に180度以上で毎日あてるという人は要注意!
かなり髪の毛も痛みやすくなってしまう上に、痛んでしまった部分からせっかく入れたカラーが抜けてしまいやすくなってしまいます。
おすすめは、140度から高くても160度であてるようにしましょう!
外に出る時の気を付ける色持ちケア
ここからは外出するときに最低限気をつけたいことを解説していきます!
紫外線ケアをする
お肌にとって有害である紫外線も、髪の毛に対してもかなり大敵なので注意しましょう!
髪の毛は、頭の一番上に位置するとても紫外線を受けやすい場所です。
- たんぱく質が破壊される
→パサつきの原因、艶の低下 - カラーの色味が紫外線分解される
といったデメリットがあり、カラーした髪の毛がキレイに見えなくなてしまいます。
対策としては
- 日傘をさす
- 紫外線予防スプレーをつける
- 帽子をかぶる
といった対策を心がけましょう!
>>>ヘアカラーの紫外線が及ぼす影響については「紫外線によるヘアカラーの色落ちをさせないための紫外線対策3選」で詳しく解説しています。
海やプールに髪をつけない
海やプールに含まれる塩分や塩素は、髪の毛のカラーを洗い流してしまう効果があります。
お出かけの前にカラーなどはしてしまいたいところですが、海やプールの予定がある場合はその後にカラーすることをおすすめします。
もしカラーをした後に海やプールに行くことになったら、髪の毛は極力アップやヘアアレンジをして水につけないようにしましょう。
>>>海やプールに行くときの色落ち対策方法は「ヘアカラーが海やプールの水で色落ちする原因と4つの対策」で詳しく解説しています。
色持ちを良くする方法まとめ
- サロンで気を付けるカラーの色持ち対策
→思っているよりも1レベル~2レベル暗めに濃く色を入れてもらう
→カラーした後はサロンカラーをしてもらう
→パーマやストレートパーマはカラーの前にしない
→美容室の頻度はだいたい1~2か月に1回 - 家でできる色持ち対策
→アミノ酸系のカラーケアシャンプーを使う
→カラーの色素の入ったカラーシャンプーを使う
→炭酸シャンプーでカラー後洗う
→シャワーの温度は38度以下で洗う
→トリートメントはつけてから長時間放置しない
→トリートメントを付けて揉み込み過ぎない
→濡れた時間は極力短く
→ドライヤーの前に洗い流さないトリートメントを付ける
→ドライヤーは冷風を織り交ぜるか、先を振りながら熱くならないように
→アイロンやコテは140~160度で使う - 外出時に気を付ける色持ち対策
→紫外線には気を付ける
→海やプール水に髪の毛をつけない
カラーの色持ちを良くするには、カラーのしっかりと入っている色素をどれだけ抜けないようにするかがとても重要になってきます。
そのためにはダメージケアやヘアケアがとても重要で、特に
- カラーケアシャンプー
- カラーシャンプー
- 炭酸シャンプー
の3つは、カラーの色持ちに直結するヘアケアとなっています。
是非持っているアイテムがあれば使ってほしいのと、もしどれを使っていいのかわからないという場合は、本ブログで随時ご紹介していきます。
自分の髪質やカラーに合うアイテムを、チェックしてみて下さい!
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